2020年(令和2年)の年初に当たり、ご挨拶を申し上げます。
❞明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
皆様の健康に少しでも役に立つ資料の提供に努力したいと思います。❞
WHOの抗がん剤に対する考え(有効ではなく有害など)や、コレステロールの重要性から米国など検査値の上限の改変(上限値を上げる、取りやめるなど)が報じられました。
さらに糖尿病の指標とされるHbA1cの新基準が発表されました。
2016.05.20 日本糖尿病学会、日本老年医学会
HbA1cの新基準(高齢者コントロール目標):低血糖の危険性(重症低血糖)
欧米には製薬会社と利益相反のない組織による高血圧治療ガイドラインがあります。
現時点で最も妥当だと考えられる基準は英国NICE(国立医療技術評価機構)のガイダンスです。
2019.08.28に英国NICEは血圧値160/100以上を降圧剤の治療対象としています。
薬のチェックNo86号で160/100以上でなければ高血圧の治療は不要と結論しています。
去年もお伝えしましたが、絶対忘れてはならないことは
●人体(生命)は38億年以上の生物学的進化により得られたものです。
●体の組成、活動、良い状態の維持(免疫確保)は健康な生命維持の絶対条件です。
●生命の根源物質は酸素、水、タンパク質(必須のアミノ酸)、必須の誘導脂質(必須脂肪酸)、必須の元素(慣容名:ミネラル)、必須の分子(慣容名:命の物質:ビタミン)です。
これらは人では生合成できません。できたとしても生命維持するほどの量ではありません。
●健康を保つためには、夫々の量(世界的、科学的に発表されている)を、毎日の食事で確保しなければなりません。
つまり食事は必須分子・原子を確保する基礎なのです。
必須物質の必要量が3度の食事で確保できない場合のみ、サプリメント(必須物質)を確保することが必要になります。
新年早々、皆様と健康でいつまでもお付き合いさせていただきたい一心で、抗ガン剤に対する考えや、コレステロール、HbA1c、高血圧の基準値の変化をお伝えしました。
マスコミ、出版物、各医療機関で、これらの基準値がいい加減に伝えられることは生命維持に最も危険な影響を与えることになります。
最後に、グルコース(ブドウ糖)は脳に最も大切な分子です。
血糖値(グルコース値)が200前後でインスリンが出ます。
インスリンが出ると肝臓にグリコーゲンとして蓄えますが、インスリンが出ないと筋肉を分解して肝臓でグルコースを生成(糖新生)します。
筋肉が減少すると脂肪の消費が低下し蓄積されます。脂肪過多の原因です。
堅苦しいことを申しましたが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
皆様のお役に立つよう努力していきたいと思います。
お会いするのを楽しみにしております。
所長 花田 輝昭