2018年(平成30年)の年初に当たり、ご挨拶を申し上げます。
” 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
皆様の健康に少しでも役立つ資料の提供に努力したいと思います。 ”
去年もお伝えしましたが、
絶対忘れてはならないことは
●人体(生命)は38億年以上の生物学的進化により得られたものです。
●体の組成、活動、良い状態の維持(免疫確保)は健康な生命維持の絶対条件です。
●生命の根源物質は酸素、水、タンパク質(必須のアミノ酸)、必須の誘導脂質(必須脂肪酸)、必須の元素(慣用名:ミネラル)、必須の分子(慣用名:命の物質:ビタミン)です。
これらは人では生合成できません。できたとしても生命維持するほどの量ではありません。
●健康を保つためには、夫々の量(世界的、科学的に発表されている)を、毎日の食事で確保しなければなりません。
つまり食事は必須分子・原子を確保する基礎なのです。
必須物質の必要量が3度の食事で確保できない場合にのみ、サプリメント(必須物質)を確保することが必要になります。
血液検査の基準値が少し変化してきているようです。
* 米国心臓学会の2014年ガイドラインではLDL-コレステロール(日本では悪玉コレステロール)の基準値の上限は190mg/dlとなっています。
(190mg/dl以上の人は、血栓ができやすい遺伝子病を発見するスクリーニング検査の目安でありコレステロール値の問題ではないとされています)
* 日本ではHDL-コレステロール(日本では善玉コレステロール)の基準値には上限がなかったのですが、最近の日本の血液検査では上限値が設定され、男女差が出てきています。
従来の上限値がないものもあれば、上限値が63、68、70、80、85、86、87、90、94、95、96、99など多種の上限値があります。
* 糖尿病の指標とされるHbA1cの新基準が発表されました
2016.05.20
日本糖尿病学会、日本老年医学会
HbA1cの新基準(高齢者コントロール目標):低血糖の危険性(重症低血糖)
薬なし
* 認知症がなく、日常生活を自力でこなす人:~7.0%
* 認知症、自力での生活がやや難しい:~7.0%
* 認知症があり、自力での生活が困難で、他に重い病気がある人:~8.5%
薬あり
(インスリン、SU剤、グリニドなど)
* 認知症がなく、日常生活を自力でこなす人
65才~74才:~7.5%(下限6.5)
75才以上:~8.0%(下限7.0)
* 軽い認知症、自力での生活がやや難しい:~8.0%(下限7.0)
* 認知症があり、自力での生活が困難で、他に重い病気がある人:~8.5%(下限7.5)
新年早々、皆様と健康でいつまでもお付き合いさせていただきたい一心で、コレステロールやHbA1c(血中のブドウ糖とヘモグロビン結合の%)の基準値の変化をお伝えしました。
コレステロール、ブドウ糖(グルコース)、ヘモグロビン(酸素運搬タンパク質)は脳に最も大切な分子です。
マスコミ、出版物、各医療機関で、これらの基準値がいい加減に伝えられることは生命維持に最も危険な影響を与えることになります。
堅苦しいことを申しましたが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
皆様のお役にたつよう努力していきたいと思います。
お会いするのを楽しみにしております。
所長 花田 輝昭